19世紀フランスに関する問題
問題
以下の文書A、文書B(抜粋)を読み、19世紀のフランスに関する以下の問いに答えなさい。
文書A
「【 あ 】の譲位書」
「国民の声によって招かれたこの王位を、余は孫パリ伯に譲るものである。いまパリ伯の上に生じた大きな任務の上首尾ならんことを。
1848年2月24日 【 あ 】」
文書B
「臨時政府のフランス人民への布告」
「市民諸君
①反動的な寡頭政府は、パリ人民の英雄的行為によってうち倒された。この政府はその背後に血のあとを残して消えうせたが、この血こそ政府が立ちもどってくるのを防ぐものである。
人民の血は②7月のように流れた。しかし今度こそは、この勇ましい血は裏切られないであろう。それは国民の政府、人民の政府をかちとったが、この政府は偉大にして勇敢な人民の権利と進歩を意志とに結びつくものである。
…臨時政府は、デュポン、ラマルティーヌ、クレミュー、アラゴ、ルドリュ・ロラン、ガルニエリバジェス、マリの諸氏からなり、また政府はアルマン・マラスト、【 い 】、フェルディナン・フロコン、およびアルベールの諸氏を秘書とする。
…臨時政府は【 う 】政を望む。それは今はまだ人民の承認を得ていないが、直ちに相談されるであろう。すなわち、これからは【 え 】の政府である。
原理としては自由、平等、友愛、標語や合言葉としては人民であり、ここにフランスがみずから義務とし、われわれの努力がフランスに保障する民主的な政府が存するのだ。……」
(山上正太郎訳、『西洋史料集成』587頁、一部改変)
問1 下線部①「反動的な寡頭政府」とは何を指すか。
問2 下線部 ②「7月」とは何を指すか。
問3 空欄【 あ 】【 い 】【 う 】に当てはまる語句を記しなさい。
問4 文書A・文書Bが出された目的について述べた以下の選択肢から、適するものを一つ選びなさい。
① 文書Aは、第二帝政を打倒するために発布された。
② 文書Aは、第二帝政を維持するために発布された。
③ 文書Bは、七月王政を打倒するために発布された。
④ 文書Bは、七月王政を維持するために発布された。
解答
問1 七月王政
問3 あ:ルイ=フィリップ、い:ルイ=ブラン、う:共和
問4 ③